故 幸宣佳先生との思い出…。

先生の奥様と…

ある日、先生の息子さんに庭仕事を頼まれました。

良い天気だったのを覚えています。

外にいることが好きだった私は、二つ返事で庭の掃除をし始めました。


「清一、入ってらっしゃい!何をしているの!」

と突然、幸先生の奥様のお怒りの声。

私は、

「庭の手入れです。」

と素直に答えました。

「何やっているんだ!舞台に上がる人間、顔が日にやけたらどうする。それに指や手を怪我したらどうするの!部屋に入るんだよ!」

 

私に庭仕事の用事を言いつけた先生の息子さんも一緒に怒られました。

その日から、庭仕事や、畑仕事は夜日が落ちてからの仕事となりました。

 

今も私は日に焼けないように、そして指や手を怪我しないように気をつけております。

舞台に黒い顔を出してはいけないというのが、先生の奥様からの教え、それを守っております。